ギター講師の松尾です。

前回のブログで、3つのタイプの曲に対して基本的に使えるスケールの話をしました。

・メジャー曲には「メジャーペンタ」
・メジャースケール マイナー曲には「マイナーペンタ」、「マイナースケール」(ナチュナルマイナ ーと、ハーモニックマイナー)
・7th 系の曲には「マイナーペンタ、ブルノートスケール」(メジャーペンタも一緒に使う)

など曲にあわせて適当に弾いてみましょうと、お伝えしました。

ただ、弾いてみたけどいい感じにならないという方がいるかもしれません。
もしかしたらスケール音をただ単に弾いてませんか?

「ルート音から弾き始めたり」、「音符の長さが全部同じだったり」、まったく「ブレス(休み)をいれなかったり」していませんか?「音を詰め込みすぎ」てませんか?
また、その曲のリズムにあってますか?リズムに乗って弾いてますか?

リズム感は大切です。まずはジャストできっちり曲に合わせられるようにしましょう!
その上で、リズムをタメたり(微妙に遅らせて弾く感じ、演歌のこぶしみないなものかな?)、リズムの揺れをいい感じに作れるといいですね。
(リズムの話は長くなるので、この件もまた別の機会に!)

いい曲はメロディとハーモニーと歌詞とアレンジが、とても印象深くて感銘をうけるものです。 アドリブは既存の出来上がった曲の中でやるので、ハーモニー(コード進行)はきっちりできています。

その中で、アドリブはテーマのメロディとは別に、いいメロディを瞬間に作曲するのです
アドリブのフレーズを作成するときに、声に出してギターの音と一緒に歌ってみましょう! (ジョージベンソンや、ジミヘンみたいに!) 音程は曖昧でもかまいません。息継ぎができない、歌いづらいメロディは無理があります。

要するに歌心のないフレーズは、いいアドリブではないと思います。
(ただソロの後半に弾きまくり、たくさんの音数で盛り上げることもあります。それにあわせて歌うのは難儀です。この場合は別です。)

私は、めちゃくちゃ速弾きのハイテクなアドリブより、The Beatles の”Something” や、”I want you” の間奏のソロの方がメロディアスで好きです。
この2曲のソロは、けっして難しいソロではありません。でもとってもカッコいいのです。

Eric Galeさんのソロは、ペンタトニックスケールしか使わないことが多いのに、とてもブルージーでリズムのタメが素晴らしく、心に残るソロだと思います。

Larry Carlton さんのソロも、とてもメロディがわかりやすくて難しさを感じないんですが、じつは難しいんです!これらはすべて歌心のあるギターリストのソロだと思います。
(上記の意見は個人的な見解です。)

要するに、アドリブは人の心を捉えるようないいメロディを、いいノリで奏でることが大切だと思います。あとは、好きなギタリストのコピー(マネ)をしてください。そこには、さまざまなヒントがあります。 どんなアーティストも最初は模倣から入っています。

憧れのギタリストに近づけるように、がんばってマネをして、それを吸収して自分なりに消化して、自分のスタイルにしてください。そしてコピーをしたら、必ずどんなコード進行の時に何のスケールを使ってるかなどの分析もしてください。
別の曲で同じようなコード進行がでてきたら、そのフレーズは使えます。

私の好きなギタリストの参加している、お勧めのアルバム以下の通りです。

・Eric Clapton  (Live CreamⅡ / クリームの素晴らしき世界 / 461オーシャンブルバード)
・Wes Montgomery(Boss Guitar / Half Note / Full House)
・Larry Carlton (夜の彷徨 / 南から来た十字軍 / 幻想の摩天楼 / Sleeping Gypsy)
・David T Walker (Who is this bitch,anyway?)
・Eric Gale (Stuff/Part of You)
・George Harrison (Abey Road / Let It Be / All Things Must Pass)
BB King (Live at the Regal)
・増尾好秋さん (Sailing Wonder / Good Morning / Life is Good) などです。

上記以外にも気になるギタリストはたくさんいます!みなさんも、いろいろ聴いてみてください。

今回のブログはちょっとマニアックだったかな?
質問はメールでいただければ、ご返信いたします。 BMSのギターレッスンで、ご希望の生徒様にはギターのアドリブの仕方もやっています。
ポップスの間奏、ロックやブルースのソロ、ジャズのスタンダードの弾き方など、いろいろやっています。

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