ギター講師の松尾です。

コードをカッテング(ストローク)する場合、一番大切なことはリズムが狂わないことです。

ただしコードをしっかり押さえられ押さえた音がきれいに鳴ることが前提です。
次のコードに行くときに止まってしまって、押さえ直さなければいけない状態の場合は徹底して苦手なコードチェンジの練習をまずは何度もしてください。

リズムをよくするために大切なことは、オルタネイト・ピッキングです。
ダウンピッキングとアップピッキングをメトロノームのように機械的に繰り返すのです。

8Beatなら、ダウンとアップのピッキングを交互に4回づつやります。
必ずダウンピッキングから始めて、次に振り下ろした右手を上げるアップピッキングになり、
4/4なら1小説に8回のピッキングが入ることになります。

最初はアップの時に、ピックがひっかかってしまうことがあります。
肘を起点に45度くらいでメトロノームの針のように右利きの人は右手を振ります。
ピックはしっかり持ちますが、手首は柔らかくブラブラさせる感じで、
スナップを効かせてピッキングをします。濡れた手を振って水を振り落とすあの感じです。

私は今でもそうですが、手首のスナップを効かせカッテングすることは、
ピックを飛ばさないようにすることとの戦いです。

プロのギタリストがライブの時に、マイクスタンドの部分にテープでピックを何枚か貼ってぶら下げている映像をみたことはありませんか?プロでもピックは飛んでいくものなのです。
飛んでも気にしない、飛んだピックは捜すさずに、次のピックをすぐ取って演奏を続けるのです。

リズムには裏と表が、世の中と同じようにあります(笑)
ダウンがリズムの表、アップがリズムの裏になります。

音を出さない音符(休符)は、空振りをするか左手でミュート(音を消す)をします。
解放弦があるローコードでは、左手のミュートがやりづらいので空振りになります。

ダウンアップピッキングをやらずダウンのみだやったり、無理やり不規則な右手のストロークでリズムにあわせると、かえって物理的にきつくリズムが悪くなります。

レッスンではよく以下のリズムパターンを練習しています。(資料参考)

BBeat Picking Method

オルタネイトのダウンアップ・ピッキングを守り、しっかり休符は空振りを入れて、右手はメトロノームに合せてリズムを刻んでみましょう。
最初はゆっくりでもいいのですが、リズムはメトロノームなどに合わせて一定(インテンポ)でやることが大事です。

最初は休符の部分で音が出てしまってもかまいません。
右手のストロークが一定の早さで振り続けることが大切です。

オルタネイトピッキングができないと、
16Beatの早い曲になるとまったくスピードに追いつかけずできません。
リズムギターのリズムが悪いギタリストに、リードギターでグルーヴした良いリズム感を出せる人はいない思います。

リズム感は重要です。つねに音楽が鳴ったら体でリズムを感じて、
リズムにあわせて手拍子でもなんでもいいので、リズムにノル習慣をつけてください。
では、リズムにのった、かっこいいカッテングを目指しましょう!

Beat Music School
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