ギター講師の松尾です。

「アドリブができるようになるには、どういう練習をすればいいのでしょうか?」

アドリブは鳴っているコードに対して、自分なりのメロディを瞬時に作成して弾くことです。

これは訓練がいることで、ギターを弾き始めの方には難儀なことだと思います。
私もギターを弾き始めのころ 「プロのギタリストは、なんであんなにカッコいいソロを自由に弾けるのかなあ?」 と思っていました。

私は最初、その曲の Key の「ドレミ」を適当に弾いてました。そのあと、Cream(Eric Clapton のバンド)の”Crossroads” のソロがカッコイイので、とにかく毎日レコードにあわせて、音を捜しながら弾いていました。

その時に、「Key が Aメジャーなのに、KeyAのドレミファソラシドの、3度のミと、7度のシの音が、半音低い音(フラット)で使われることに気がつきました。」(ド レ ミb ミ ファ ソ ラ シb )

当時は今のようにロックギターの教則本がほとんどない時代だったので、あとからそれがブルーノート音を含む「Aメジャースケール」だと知りました。(Maj7は、7thコードなので使えません。そのことはあとで)

一般的なポップスやロックの曲は、下記の3つのタイプに分かれると思います。

①メジャーの曲(明るい感じ)ハ長調の曲なら→KeyC
②マイナーの曲(暗い感じ)イ短調の曲なら→KeyAm
③ブルース系の曲(メジャーだけど少し暗さを感じる曲)ハ長調でKeyは「C」 だけど「7thコードが多い。

そして、①から③に対応する基本的な音階(スケール)は以下のようになります。

①メジャーペンタトニックスケール → メジャースケール
②マイナーペンタトニックスケール → マイナースケール(ナチュラルマイナー、ハーモニックマイナー)
③マイナーペンタトニックスケール → ブルーノートスケール(メジャーペンタスケールも一緒に使える)

音階は、下記資料を参考にしてください。
(↓の文字をクリック)

Basic Scale for Ad-Lib

まずは「Keyの確認」と、「マイナーか、メジャーか」、「7th系の曲か」を確認をして、
適当でいいのでその曲に対応できるスケールで、CDなどの音源と一緒に合わせて、自由にメロディを作り弾くことをお勧めします。最初は5つの音でできているペンタトニックスケールで弾き、それが慣れてきたら、各対応できるスケールを使って弾いてみましょう!
バンドでやるわけではないので、音が間違っても気にしないで弾いてください。

原曲のメロをすこし変えて弾くのもいいですね。(メロディをフェイクするといいます。)
ミストーンを何度も出しながら弾いていると、どの音がどの部分(コード)で使えるか(合っているか)が、だんだんわかってきます。

あとはとにかく、好きな曲のギタリストのソロをマネして弾く練習をすることです。(コピーする)
耳のトレーニングにもなります。同じ音を弾けるようになるまでがんばってみましょう!
(まったく同じに弾くには、チョーキングなどいろいろなテクニックが必要です。それはまたあとで、)

できれば最初は、あまり早くないバラード曲のソロなどがいいかもしれません。
私のお勧めのギターソロ曲は以下の通りです。

1. Let It Be (The Beatles) Key C (Cメジャーペンタトニックスケール)
2. Black Magic Woman (Santana) Key Dm  (Dナチュナルマイナースケール)
3. Thrill is Gone (BB King) Key Bm ブルース (Bマイナーペンタトニックスケール)

習うより、慣れろ!好きなギタリストになりきって、
楽しみながらミストーンを恐れずに何度もマネして弾いてみましょう!

 

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